いびつな月
作詞 たまてばこ
唇を重ねたところで
涙が零れてしまうのなら
手を握ったまま見送るよ
キミが聞かせてと言ったあの唄を
僕はまだ歌えないままでいる
やわらかな言葉は この胸に突き刺さったまま
ならばいっそ貫いて逝って
儚い夢さえ夜に消されて
いびつな月はただ 僕だけを照らしている
千切れるほど泣いたところで
終わりがこないというのなら
涙の渓谷を越えて会いに行くよ
キミが遠くで呼んだ気がした
僕はまだ息をしたままでいる
やさしい声が今でも この耳に張り付いたまま
せめていっそ伝えないままでいて
抗うことさえ罪な気がして
いびつな月はまだ 僕だけを照らしている
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