消えてくれない 君への想い
ただ独り 傘なしで歩いた
五月雨で流しても 痛くて
立ち止まる頃には 虹が架かる

鳴り止まない 蝉時雨
焦る人影に 毎日 埋もれ
走り過ぎた 炎天下に
七月の終わり もう一度
願う 次の夏にはきっと
君が いなくなるようにと

"さようなら" 言いたかった
"大嫌い" 叫びたかった
嘘よ 本当は こんなにも
"ありがとう" 伝えたいよ

紅葉色づき 鮮やかになる
その世界にも 君はいない
右手に遺る 失った温もり
横切った風の跡 感じる

そっと 雪化粧に映えてゆく
恋色の涙 まだ 手放せず
ありきたりで よかったの
ちっぽけでも 嬉しかった
願う 次の冬にはきっと
君が いなくなるようにと

"大切だよ" 言えなかった
"大好きだよ" 叫びたかった
でもね 本当は ひとつだけ
"ありがとう" 伝えたいよ

長過ぎた夏の恋 遅過ぎた別れ
気づくのが怖かった あの日々

"さようなら" 言いたかった
"大好きだよ" 叫びたかった
嘘よ 本当に 伝えたいのは
"ありがとう" 出会ってくれて