庚申の夜
大地が狂ったように揺れる、揺れる
家も大地もみな崩れていく
男も女も一斉に逃げ惑う
女、子供たちの泣き叫ぶ悲鳴が聞こえてくる
寒念仏、寒念仏、もう観念
闇の中を真黒な鬼が追いかけてくる
白装束の男と女たちが丑三つ刻に
神社の裏山に出て
狂ったように呪文を唱え踊り出す
寒念仏、寒念仏、もう観念
集まった男と女が十三人・・・
だが、もうひとり足りない
それは誰だ！
大津絵十四人衆のひとり
寒念仏、寒念仏、もう観念
どこかに見えない鬼が一匹隠れている
あのなかに鬼や混じらん寒念仏
あのなかに鬼や混じらん寒念仏
みんな、鬼神様に救いの念仏唱えろ！
寒念仏、寒念仏、もう観念、ｙｈａ！
寒念仏、寒念仏、もう観念、ｙｈａ！