日常
作詞 変能
いつも思い返そうとしたら 記憶の底で揺らめいていて
君は覚えているの? 僕と話したことを
僕は憶えているよ 君と話したことを
君は覚えているの? 僕が伝えた言葉
僕は覚えているよ 君の笑った顔を
でも君と歩いた風景は 思い出せないや
瞬間は一枚一枚写真のように 留まる
拾おうとした写真にいつも君が居て 戸惑う
イヤだと言っても着いていくのに 気付いたときに君は居なくて
欲望と葛藤 有って無くはない いつも理性が僅差で勝つの
絶望と感動 有り得なくはない いつも理性が大差で勝つの
君しか居ないんだ 君しか見えてないんだ
くだらない日常なんて 憶の其処へ放り込んで沈める
多少は暴れるけれど 君をずっと待っていれば静まる
何故君は離れていくの? 解っているけど 知らないフリ
ただ君が好きで 日常が嫌いなだけなのに
だから今夜もベッドの中の夢の中で 君と朝を待つよ
夢の中で君に逢ったの なぜだか顔は見えない
「もっと広くを見て。素晴らしい日常を感じて」
君に心を突かれたようで 心の錠が外れたようで
日々に心が疲れた僕を 優しく癒してくれたようで
「早く私の居る朝に会いに来てね。待ってるから」
瞬間の一枚一枚を 残しておくのを躊躇う
君以外の写真も 拾っておいてと誘う
これからは
思い返そうとしたら 記憶の底で煌めいていて
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