この掌に映る 幾人もの記憶 言葉では語れぬ 時だけ過ぎて行く 青白い形さえ 君の瞳に見えない 別に遠すぎる 訳じゃ無いはずだった 桜舞うこの場所 ただ何となく来た 溢れ出す涙さえ 今の僕には無い 肌に感じる風 冷たく突き刺さる 夜の暗さにも そろそろ慣れた頃 どこか見知らぬ 街の外れで 月明かりだけが 照らすようにいる 儚く散った 花びら一枚 音も無く只 朽ちる様に消えた