硝子ごしの世界 けして触れるコトは出来ない 触るコトはないけれど いつも見ている 見つめている 人が終わり始まる とても無力で弱い生き物 赤と黒の着物をまとって 黒い髪をおろして 今宵も見届ける時間 蝋燭の明かりを灯して彼岸花を落とす 彼岸花の毒に誘われぬように黒い蝶が知らせる 一人の途を歩かせるため 花に埋もれる涙 毒が隠し毒をまく 最後の一言 最初の一言 二度と言えない 地獄にようこそ―――――・・・・