粉雪がまう
その中で1人
ｷﾐがﾎﾞｸのまえに現れた
粉雪にまけないぐらい
美しくはかなく
ｷﾐはそこにいた


暗く色のない世界
すべてがどうでもよかった
恋なんて
愛なんて
そんなもの信じなかった
白い息を空に溶かして
街に消え去る
影を見てた

粉雪がまう
その中で1人
ｷﾐがﾎﾞｸのまえに現れた
粉雪にまけないぐらい
凛として強く
ｷﾐはそこにいた
世界が色づいてく

ひざを抱いて
ずっと待っていたんだ
ﾎﾞｸを愛してくれる人を
恋なんて
愛なんて
そう言ってたけれど
本当は―――。

なごり雪がまう
その中で2人
やっとｷﾐをみつけられたのに
なごり雪にまけないぐらい
輝き消えて
ｷﾐはいなくなった
冬と一緒に

桜吹雪の
その中で1人
まるで粉雪みたいだと
ｷﾐの笑顔をおもいだしてﾎﾞｸは
桜吹雪にまけないぐらい
はかなく咲くよ
ｷﾐの笑顔を
まつよ　
ずっと
季節がまためぐってゆく―――。