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Saturday
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作詞 brother sisters |
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カップに残ったぬるいコーヒー
沈んだ砂糖のせいでぬかるむ
夢のようだったひとときはもう
黒ずんで深く腐りかけている
未練ごとすべて逆さまにして
蛇口をひねれば あっという間
なかったことにしてくれる
渦をつくって流れて溶けていったんだ
ゆっくりと薄らいだあなたの影は
名残惜しそうに滲んだ土曜日
叫び声と引っかき傷をシンクに残して
いまさら上手に混ざった白と黒
ひとつになったってそこは排水溝
生臭く語りかけてくる昨日のこと
やっぱり僕らの相性は濁っていたみたい
気怠い喪失感に苛んでいたけど
それも今じゃお払い箱に放られて
ゴミくずとともにまとめられる
火曜の燃えるゴミの日に別れ話したのに
明くる日もくっついてきたんだ
破いて丸めて捨てた土曜日
もう見たくない聞きたくない
さよならは一度きりでしょう
舌を重ねるにはまだ若かった
後味は尾を引く苦み帯びて
喉に残る最後の言葉さえも
とっくに胃袋へ落としてしまった
渦をつくって流れて溶けていったんだ
ゆっくりと薄らいだあなたのすべて
名残惜しそうに滲んだ土曜日
叫び声と引っかき傷が臓腑を蝕んでいる
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