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煙草と雨
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作詞 brother sisters |
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若い恋には もう飽きたのと 君は言った
細い煙草の くびれを抱いて 君は言った
軽い香りに 乗せたセリフは 紫煙のなか
私の肺まで 犯した毒素さえ 二人の関係
痣になった 首筋の疵だって 二人の関係
じんわりと 痛みを広げゆく 降り頻る雨
君の声も香りも奪われてしまった煙草と雨
醸された夜気が冷まされるのを唇で感じた
好きだったことも 恋だったこともすべて
教えてくれたのは 煙らせた君の表情と心
見えないじゃない 見えるのが恐かったの
生ぬるい風 湿らせた頬の色 沈んだ睫毛
不純物だと 悪し様に貶した 私との記憶
可愛い声で どこか挑発的に 会話を流す
いやに雨の音が響き渡るこの都会の中心で
煙草の煙だけが君への道しるべだったのに
ここが終わりだと 叶わないのだと知った
夢の残香を纏って 私どこかで今もずっと
騙されていたいと 純情と縋りついている
むせかえす息のし辛さはきっと病でしょう
それを笑える君は住んでいる世界が違って
私の嘆きにも憐みにも実体を持ち合わせず
陽炎のように揺らぐこれが恋なんだろうね
好きだったことも 恋だったこともすべて
教えてくれたのは 煙らせた君の表情と心
見えないじゃない 見えるのが恐かったの
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