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狼少年
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作詞 brother sisters |
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ひとを信じ過ぎた罰なのか
裏切られることを知らない少年は
見せかけばかりの運命に
翻弄されることを運命と呼んでいた
いつしか少年は狼へと成り果てて
ただその身に救済を求め続けていた
白く光る月が照らしたのは
ひとを寄せつけない獣道
冷たい荊の藪 掻き分けて
たどり着いた崖の上で
ただ叫ぶだけ
誰よりも正直に生きてきたと
少年はつねに誓いをたてたが
その祈りの声は遠く遥か
まるで物語のようだと嘲笑われた
言葉じゃない部分で通じ合えるのが
ひととひとだと教わったのを恨みながら
黒く濁るばかりの思いたちが
少年の永遠を閉ざしてゆく
誰一人真実を知らないで
葬られては忘れ去られ
また黒くなる
真実に触れるたび汚れていく
そうして温もりさえ消え失せた
枯れた瞳が流したのは
偽りを帯びる 深紅の涙
白く光る月が照らしたのは
ひとを寄せつけない獣道
冷たい荊の藪 掻き分けて
たどり着いた崖の上で
ただ叫ぶだけ
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