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もやもや
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作詞 辻由也 |
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あの日からずっと僕の気持ちの
底のほうぐるぐると漂う【もやもや:moyamoya】
生物学上お前のことを
詳しく記していないことこそ もやもやだ
そうして存在すら煙に巻く
お前の専売特許にどこか憧れて
僕も現実から目を背けたら
自然とお前が居座っていた もやもやよ
きみが切り出した曖昧な別れ話も
よくよく考えてみたらお前だったのか
どれだけ心の奥をのぞいてみたって
本音は見えない場所でせせら笑っている
お前の正体はなんなんだ
さぞかしニンゲンを不思議と見てる
お前からしたら滑稽だろう もやもやよ
手先は自慰行為のためだけで
ろくなものなにひとつ産み出せない 僕らだから
いっそのこと指でもさしてあしらってくれ
そもそも指が生えているかも謎だけれども
ああ… すこしは謎めいたほうが
魅力的なんだと、確かにきみは言ったね
思い出したのは皮肉にもお前だった もやもやよ
明滅を繰り返して ざわつきを抑えて
膨らんだり縮んだり 喉元まで来ている
言いたいことがあるのに 言葉にできないもどかしさ
もやもやよこれ以上 僕の心を蝕まないで
きみがいけないのだろうか? 恋させたきみが
それとも僕のせいかな? 恋をした僕が
どちらにせよもやもやしている
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