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雨空
作詞 辻由也
傘をさす些細な仕草で
あなたの利き手を知ったこと
他愛ないことでもそうやって
またひとつ好きになっていく

だけど想いは雨宿りして
肩に預けた傘越しの背を
雨煙につつまれるなか
瞳に映すばかりだった

降りしきる雨は心まで落ちて
私のなかから色が脱けていく

こんなにも好きなのに
なにもできないまま零れるの
涙の跡はこの雨のなか
空模様の所為にした想い
降り続けている

あなたの笑い顔ひとつが
晴れ間になってくれたみたい
どこか胸に陽向を感じた
ぬくもりの風をそよがせて

それでもあなたを覆ってしまう
不安や迷いの雲がある
遠くなるたび翳る空が
またか弱くひとり泣きそうで

雨に紛れた一筋の涙は
透き通る強がりのあかし

雨にうたれるたびに
自然とうつむいてしまうのは何故?
仰いでみても空が重たい
心まで冷めそうな雨

こんなにも好きなのに
なにもできないまま零れるの
涙の跡はこの雨のなか
空模様の所為にした想い
降り続けている
遠い空から降り続けている

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 雨空
公開日 2017/06/07
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 雨は恋の模様です。流れたり、溜まったり、濁ったり、沈んだり。雨と私たちの距離は近くならないのに、いつも熱を奪っていく。つかめない雲の向こう側の晴れ間を求めて、私たちはじっと打たれているのです。
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