あなたを見てる
作詞 灰明ひとみ
教室のすみの自分の席で
こっそりあなたを見る
斜め左の後ろから
教科書を立ててバレないように
静かにひとり 見ている
友達と話してるあなた
物思いにふけってるように見せて
実はあなたの声を聞いてる
クラブで汗を流すあなた
「タオル、使う?」
言いたいけど、言えない
だってあたしは
ただの クラスメイトだから……
衣替えして、カッターシャツになった
ああ、なんでそんなに素敵なの
もうあたしは
見てるだけで
やられそう……
その日はなぜか
後をつけてった
そして、
堤防へと向かうあなた
それを追うあたし
あなたを待つ誰かが
こっちに向かって大きく手を振る
笑みを返しながら
あなたは走り去ってしまった
そうだよね
カッコイイのに、彼女いないなんて
カッコ悪いもんね
そう、
あたしはただのクラスメイト
偶然同じクラスになった人
ただ何となく同じ教室にいるだけ
あなたにとってあたしって
そんな存在に過ぎないのだから
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