愛しい人…あなたが天に溶けた
あの日からもう早いもので三か月が過ぎました
空へ昇るあなたを見ないふりして
この腕の中で眠る亡骸を見つめてた

零れる涙あなたの目蓋に落ち
奇跡のようにその目を開けてはくれないかと願った
深い悲しみ、塞がることを知らぬ
傷を今もまだ…これからも背負ってく


あなたを追いかけて
天に召されようとしたあの日
カッターナイフ左手に
右手首を切りつけていました
もう私の眼はこの世を捕えてはおらず
この体を壊す術だけ探してました


あぁ…あなたはもういない
あぁ…空へ逝きたい
あぁ…あなたに逢いたい
あぁ…



ビルの屋上吹き抜ける風を受けて
あなたを求め蝋の翼で飛び立ったけれど
地球は二人の愛を許してはくれず
大地に赤い血を染み渡らせるのでした


深く暗い世界
死の淵を彷徨う私に
あなたは舞い降りて
愛してるとだけ囁いた
失った幸せをあなたは私に預けて
この世を去ったのだと泣いていました


あぁ…あなたはまだここに
あぁ…胸の中にいる
あぁ…永遠に
あぁ…


真っ赤な血と人々の悲鳴の後
気がつけば白いベットの上
全身を走る痛みに気がついて
生きていると始めて感じました


あなたといた世界をこの胸に
抱きしめて歩こうと決めたのでした