誰にも気づかれぬようひっそり泣いているようだ
　君の笑顔は

　どうしようもない後悔で
　この命をもってしてでも巻き戻したい
　そんな瞬間を君は
　また涙を抑え気持ちを抑え
　自分を責めるんだ
　
　厳しすぎる現実と悲しすぎる記憶を
　背負っていく
　背負ってきた
　そしてこれからも
　背負っていくのだろう
　過酷すぎる運命の渦へ
　　
　労り合う瞳を
　交し合う優しさを
　傷だらけの身体で抱きしめ合う　
　泣きながら
　痛みが増しても強くきつく
　
　何も守れぬと悲痛な叫び
　君は知らないんだ
　守り続けている
　今も
　心を誓いを
　小さな小さな生命を
　
　僕の体も心もくるんでしまえるくらい
　深い深い彼女の愛情
　何を愛と呼ぶのか何を美しいというのか
　君は全てを体現している

　感じてほしい
　君と居るだけで溢れ出す
　僕の無限の愛しさを
　信じてほしい
　幸せになれることを
　大丈夫だから
　ちゃんと君の重さを預けてほしい
　
　生まれ続けるから
　いくら壊され失くなっても
　生まれ続けるから
　裂くような悲しみが襲っても
　絶望しか見えない中でも
　繋ぐ手と手が在る限り
　生まれるものを、必ず−

　あきらめない君へ
　世界も動き出す