不愉
作詞 らい
a,幾度も踏み外した私の足は
歩く感覚も失ってきて
霞んできた視界を整える
整えたくないのに怖いから
b,会話の裏の面(つら)で私を剥がしてくる
放つ1音1音が透けて見え見えよ
真っ白な雪景色を濁らせ
毛布を剥がしてきた
s,月も日も情を壊しがなり喚いて
ミカンを齧るのもままならない 閉塞
膿み腐り始まった心の息が描く
別次元の汚れきった羊雲
a.前のめりになった私の体は
軌跡が脳裏に今更溢れて
莫大な杭(悔い)が突き刺さる
切れ端に喚き呆れ怒り叫ぶ
b,寒くない1月が私の心を燃やしくつくす
醜く吠える犬にコーヒーを飲ませて
道徳のカーテンが燃えていき
ロベリアの華が萎れてく
s,だるまの心が折れて動かなくなった
全てを抉る音を吐き殴る 背徳
眼に入れたくもない土産を背負いながら
華は飛び散り悲鳴を上げる
c,描き続けた本が
書き終わった気がして
雪解けに飛び込む
潰れ弾ける感覚を探してるの
s,汚れた世界で乾いた涙を流していた
抉られた体躯を目の前に 傍観
幸せの道のりなど程遠くにあるのだから
切り捨てる方がはやいのでしょう
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