数学T
作詞 文文
君に借りてたノートが今更ながら出てきた 数学Tと表紙に 数年ぶりに見つけた懐かしい文字があった 今でもなぜか愛しい
君の恋の計算は1+1=2じゃない 2−1も1じゃない 好きだったから泣いたし 好きだったから憎んだ 君と引き算したんだ
だからぼくらはこの引き算で大きくなるの
何気ない数式をいつまでも 君と一緒に解いていたかった 出した答えは互いに違った これからは別々に見直して 自分の解をAの後に書いて 次の問に進むんだ
いつしか開きはじめた埋まらない二人の距離は 孤独にさせた時間に 諦めの速さをかけた式で求められよう だけど答えは聞かない
出会ったことが足し算 そう、さよならは引き算 愛する気持ち掛け算 割り切れないこの気持ち
どれだけ遠く離れていても傍にいたのに
あの時がぼくの最大値なんて つまらない事言いはしないけど どんな時も今が最大値で いられる式を二人探してた あの日々が消しゴムで消せるほど 薄くなるのはずっと先だろう
数年ぶりに出てきた君に借りてたノートは 涙で少し歪んだ ごめんねなんて言っても 返すあてなんてないのに
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