旅女子
作詞 地球機動隊7U
私はあなたと一緒に住みたい
そう思って 旅立ったんだ
海外旅行用の大きなトランクに
ありったけ 詰め込んで
ごろごろと動かしながら
あなたが住む町まで歩いた
雨が降ろうが 大雪が降ろうが
西へ西へ ひたすら歩いた
いつになったら あなたがいる町に
たどり着けるの? 疲れるわ
いっそうのこと 左手に持ってる
トランクを 投げ捨てて 走ろうかな?
でもそんなことをしたら 次の日から
スッポンポンの暮らしが 始まるわ
住む場所が寒かったら 風邪をひくの
そんな風に思ったとたん
『逢いたいわ…』
バス停があったから待ってたのに
運転手さんは 乗せてくれない
怒った表情をして 私に言った
「歩きなさい」と なぜか叱られた
どうして?なんで?冷たいわ
こう見えても女なのに
レディに対して 薄情な奴め
こうなれば仕方ない 歩き続けてやるわ
あなたは私の ケータイ番号を
知ってるよね? 声を聴かせてよ
せめてLINEのスタンプを送ってよ
ゲラゲラと笑える おかしなスタンプを
独りでは寂しいんだ 柔じゃないんだ
どうして私は 歩いているんだろう?
目的見失いそう ここは一体どこ?
長い長い橋を ひたすら歩いてるのよ
汗だくになった私
『大嫌いよ!』
私があなたの 家に着いたら
逢えますか? 逢えないですか?
インターホンのモニターを見たとき
私の顔が映ったら 飛び出してくれる?
汗だくで臭くて ボロ雑巾な私だけど
そんな私を 迎え入れてくれますか?
ここまで歩いたの 歩くしかなかった
飛ばされそうな横風を 遮りながら
ずっと逢いたかった
『愛してる!』
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