リナリア
作詞 ユトリ
夏の終わりを告げた 水気の多い部屋
汗ばんだ体で リアルさを感じる
夏のせいにした君と 君のせいにした私の
矛先の見えない 視力0.1のような世界へ
夏の終わりを迎えにきた 雨の知らせ
湿気を含んだ髪で 気怠そうに放った
「今日も雨だね」が私たちを動かす
何回目かの交わりに 名前はもうなかった
好きとか嫌いとかそんな甘い言葉で
調理できるほど君は甘くはなかったな
気づいてないふりして 傷つけないふりをした
無くしたものに名前はなかったから
気持ちの行方不明 どこに届いていますか
なんでもっとこう上手いこといかなかったんだ
君に触れたその時に気がつけた気がした
なんでもっとこう上手いこといかなかったんだ
触れてはいけない線でぼやいた 9月の心
タバコの匂いがした 今日も同じ部屋
特別にはなれない 特殊なレッテルだ
気怠そうな君の 前髪越しの目
冷たそうで どこか寂しそうだった
好きとか嫌いとかそんな辛い判断を
簡単に下せるほど私は辛くはなかったな
傷つかないふりをして 築いてるふりをした
無くしたものに名前はなかったから
気持ちの行方不明 どこに届いていますか
愛があればいいのか そこに愛はあるのか
気持ちのいいところしかお互いを知らなかった
愛があればいいのか そこに確かにあったのは
幻の中に咲いた 「私の恋に気づいて」
なんでもっとこう上手いこといかなかったんだ
君に触れたその時に気がつけた気がした
なんでもっとこう上手いこといかなかったんだ
触れてはいけない線でぼやいた 9月の心
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