人々は背中を丸めて歩く 罪を背負う者 憎しみを抱える者 どの道その身は重く 突き刺す外気が更にのしかかる 凍える街路樹を足早に 睦月の昼下がり 僅かな陽だまりの憩い 春季到来未だ遠く 口を噤んで酷寒を耐え忍ぶ 降り積もる雪はやがて溶けるが 深く凍りついた心はそれを知らない