距離1メートルの遠い窓
作詞 かぼちゃ
淡色の朝で部屋が埋もれていく
憂鬱がベッドの下で呻いている
あぶくが弾けるように春が香るのは
遠い窓の向こう 雲の陰に潜む
懐古が目についたから
この場所は酷く稀薄で
時折 はらわたを感じなくなる
光の粒が左腕から
気休めの今日を接ぐ
サイドテーブルは空のまま
それだけが救いだった
愛すれば許されただろうか
あなた以外の何もかもに
愛さなければならなかったのか
これ程までに
一つになりかけた腕が腐り落ちた日
滲み続けた毒があなたを蝕んだ日
せめて春色の醜い夢から
あなたを目覚めさせる朝になろうと
その結末が
二度と会うことは出来ない
それが救いでもあった
愛すれば許されただろうか
あなた以外の何もかもに
愛さなければならなかったのか
手を伸ばすことも出来なくなる前に
愛すれば許されただろうか
あなた以外の何もかもに
愛さなければならなかったのか
何もない どうしようもない こんな私が
|