忘れ傘
作詞 yuuyuu
すました顔をのぞかせる花のような君 嫌味ったらしい笑みを浮かべてさぁ
真相は分からないままの花 アジトに潜む黒幕のような君の姿
黒い雨の降っている今日この頃では 君は魅力を忘れたみたい
雨が降ってるよ今日も 昨日に引き続き凛として
忘れ傘 どこかに失念してしまった傘の姿のように陰がさした存在
僕は無様にそれを探している不憫な1匹の獣のよう
忘れ傘 漆黒の翼広げた君は あふりふれたガラクタのような僕を
とりつくしまもないくらいに突き放す強い言葉で
純白の白衣を着た集団のようにあでやかな君の姿は気の毒
暗黒の恐さを夢中で知ろうとするその態度を知らないから脆いのか
ダンテの新曲のベアトリーチェのように僕をどこまでも昇華してくれないか
あるいはシェークスピアの戯曲のように強く愛し合えないのか
忘れ傘 雨はぽつりぽつりとひとしきり降っている傘が無いのに
僕は悄然としてただ立ちすくむ少年のようにまっさらな心で
忘れ傘 背後から襲われるようにすべてを失うということさえ僕は恐れない
ただ理解に苦しむよ 一張羅のシャツを汚す雨が平気な君には
|