cat shout
作詞 YAMATO
ある雨の日 傘も差さずに
ずぶ濡れながら 歩いていた時
十字路の真ん中で 子猫が鳴いてた
夜の闇のような 黒い子猫が
ダンボール箱に 入ってはなく
名前の書かれた 首輪もしてない
ただ雨の中 僕と同じように
頭を垂らしながら 歩いていた
通りかかる車 跳ねる水飛沫
泥にまみれてしまった
ああ 気づいていたよ
元から泥だらけ
黒い子猫は 汚れが目立たない
羨ましがりながら 僕は彼を抱き上げた
狭い部屋の中 住人が増えた
鋭い眼付きの 子猫が一匹
窓から見えるのは 出会った十字路
水溜まりが出来て 僕たちを映してた
雨は止まない 風呂に入りたい
そういや水道止められてた
身体は温まらない
泥が落ちない
黒い子猫は 汚れを気にしない
妬ましく思いつつ 僕はタオルを取り出した
食費は二倍 世話も焼ける
ろくに眠れもしない
心は休まらない
泥がこびり付く
気がついた時には 自分も真っ黒だった
黒い子猫は 寂しそうに鳴いていた
両手を地に着いて 言葉も話せなくなって
黒い子猫は 悲しそうに鳴いてみせた
とある雨の日 傘も差さずに
ずぶ濡れながら 歩いていると
十字路の真ん中で 子猫が鳴くそう
夜の闇のような 黒い子猫が二匹
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