Mirage
作詞 すずらん
焦らす指先をなぞる 細い腕は快楽に震えて
悦びの涙に濡れたのは瞳だけじゃない
残された淋しさに押し潰されて
あの蒸し暑い小さな部屋で
独り見る刹那の向こうに 夢は滲むだけ
もっと泣いて鳴いて 眼を閉じても構わない
『一度きりの迷い事に 誰を思い出していようと……』
耳の奥で震えてる 吐息よりも熱く深く
激しさにゆらめいてく 蜃気楼All-night
君のその甘い声は 僕を狂わす魅惑の旋律‐Melody‐
恍惚に歪んだ漆黒の瞳の中で果てる
隠せない虚しさを背負ったままで
ただ求め合い 奪い合っても
重ね合う掌は 満たされる術を知らない
もっと下へ奥へ 行かないでまだ傍にいて
『あの人の烙印-シルシ-なんて今すぐ消し去ってあげる』
いつのまにか愛しくて 絡み付く長いKissに
また独り昇りつめる 灼熱のMid-night
私だけを感じて欲しくて
黙り込む背中に回した手が震える
気づかないふりもきっと続かない
ただ一雫の涙も届かない
捨てきれないPride 痛い眩暈……蜃気楼
『愛なんて贋物-マガイモノ-ここでは邪魔になるだけよ』
茨を抱く薔薇のよう 傷だらけの夜に散るわ
残像-オモカゲ-に乱れ狂う 眠れないMirage
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