男の子も本当はお人形が大好きなのです。
だけどママに怒られちゃうからがまん　がまん

男の子も本当はお人形遊びが大好きなのです。
だけどママに変な目で見られちゃうからがまん　がまん

あるとき男の子は１５歳になりました。
まだまだお人形への興味は尽きません。
だけど後ろ指を指されるからがまん　がまん

まだまだお人形遊びをしたいのです。
だけど気持ち悪いといわれるからがまん　がまん

あるとき男の子は３０歳になりました。
まだまだお人形が大好きです。
だけどお人形と遊ぶと××だからがまん　がまん

あるとき男の子は気づきました。
お人形は作ればいいのだと。
人間だってお人形なのだと

男の子が作ったお人形はどこ？
お人形はだあれ？

お人形はここ。
物言わぬお人形は私。

私はお人形。お人形は何も喋ってはいけないの。
男の子に遊ばれていることも、自分がお人形なんだってことも。

そして今日も男の子に遊ばれるの
そして明日も男の子に遊ばれるの

男の子も本当はお人形が大好きなのです。
男の子も本当はお人形遊びが大好きなのです。

いつになったら厭きてくれるのかしら