人間とはどうしても今日から追いやられたい、追いやられるだけの生き物なのだな
照りつく太陽の下 馬にまたがり 腹を空かせながら さまよう夢を見た どこかへ帰るという 思いは叶わずに どこかで息絶えた 男の物語 凍える吹雪の中 己の足で 風に逆らいながら 歩く者がいた どこへ行くのかと 悩みながらも どこかへ行くのだと 誓う俺 白い大地を緑の丘と重ね いるはずもない 連れと再会を願う 白にも黒にもなりきれず いつかあの場所に辿り着けるだろうか