A DRAWNING MAN
作詞 naco
冷たくなった爪で
藁をも掴む思い
言葉が出ない
どうして上辺ばかり
諂い上手ね
時間をかけて煮える
そうすれば 不意をつき
言葉も出るって
信じて あたしはまた
紙とペンの上
飛び出せ
撓るオリーブを置いて
この海を越えたら見えるだろう
あたしの知るはずのない世界
たたけない扉
分かち合える友だちもない
でも 願っている
地の果てに その最果てに
導いてくれる言葉がある と
いっそ凍りついたら
身を投げてみようなど
思わないのに
今日も 穏やかな海
憎らしい青空
悲しむべき
ニュースがあるとして
あたしは心が溺れそうで
要らない期待をしすぎただけ
何もない毎日の
絶望を捨てたかっただけ
でも わかっている
衆の果ては その最果ては
結局 衆でしかないということ
羽根でも鰭でも良いから欲しい
この生きにくい場所を泳ぐため
何かに縋りつく指先も
凍えてしまいそうよ
足掻けば足掻くほど沈んで
でも 決まっている
ラストは きっと悪くはないの
ひとりでに言葉が思い浮かぶから
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