ある夜の物語 月が砕けて散るとする その夜空に 銀色の、おっきい、まぶしい光が消えた でも小さな光が チラチラ見えるだろ 赤いの、青いの、白いの たくさん、たくさん 僕らは夜空に大きな絵を描く 星座というきれいな絵を描く だから、多分、無理かもしれないけれど 是非とも都会の灯りを消して下さい 是非とも十五夜の日には僕を見てください 月みたいに、気まぐれに 半分になることはありません いなくなることもありません 小さな僕らを見て下さい