膝の上のアルバム 思い出の歌
塞いだ耳に流れてる

あの時隣に居ただろう
思い出さなくても憶えてるよ

目を逸らしたのは見られるのが怖かったからじゃない
今ならわかる むしろその逆なんだ

全てが

彼が歌ったから気づけたよ
本当だ全てが愛しいよ
僕が気づいたら歌えるよ
「今」の「僕」の意味を知ったから


膝の上のアルバム 零れた涙
閉じた目から流れてる

あの時後ろに居ただろう
その手を握ることもできただろう

目を塞いだのはその手で どけたのはこの手じゃない
今でもわかる だからその逆なんだ

全てを

僕が歌ったから気づけたよ
手放すことすら愛しいよ
彼が気づいたから歌えるよ
今も僕はちゃんとここにいるよ ずっと


アルバムにある写真しか手元にはない
零れた涙で滲むほど不確かな今

それを知って全部連れて
手を握る今

全てと

僕が歌ったから気づけたよ
手放すことすら愛しいよ
彼が気づいたから歌えるよ
今も僕はちゃんとここにいるよ ずっと