私、私がわからないの
真面目に生きてきたじゃない
道は外さなかったじゃない
それなのに　今の私には
何もない　何一つない
空っぽなの　役立たずなの
学業って逃げ道だった？

私、記憶を愛せないの
友達だってちゃんといた
人並みに笑ったりできた
それなのに　たったの一度も
戻りたい過去なんてないの
空っぽなの　灰色なの
でも未来さえも描けない

どうしてこんなに寂しいの？
誰がそばにいても　一人
馬鹿みたいに　いつも　寂しい
誕生日の「おめでとう」にも
なんだかうまく笑えなくて
死にたいなんて思わないけど
生きたいなんて思えないの

大人ってやつにはどうして
先生がいないんだろうね
導いてもらえなくって
導いてあげられなくって
一生迷子になるのが
ダメな大人ってやつなのかな
私みたいなやつなのかな

どうしてこんなに寂しいの？
涙は流すまいとしていた
がむしゃらに進んだあの頃
今は　どんなに哀しくても
涙が流せなくなったの
心が空っぽだからかな

私、私がわからないの
悪さなんてしなかったじゃない
迷惑かけなかったじゃない
それなのに　今の私には
何もない　何一つない
五体満足なんてやつは
幸せで首を絞めるんだ

私、私がわからないの
私、私が分からないの
いつも寂しくて仕方ない
空っぽで　役立たずなの
いつも寂しくて仕方ない
私、私がわからないの
私には何にも何にも　ない。