今晩僕は大罪を犯す 真っ赤な薔薇のような赤色に ナイフを染めるんだ・・・ 今までの恨みを この手で清算するのは怖いけど 後戻りは出来ない・・・ あいつの住む街には月明かりがなかった 僕の存在を示したくないみたいに あたりは暗闇が支配していた 鉄のような匂い 広がっていく赤い液体は ただただ流れるだけ・・・ 最後の言葉として 「さよなら」なんて言葉は 似合うわけがない・・・ 赤いナイフを握り締め歩く僕の後ろに 長い影ができていて 月が優しくとも冷たい顔をしていた