あなたの冷たい足音は　重たい雪に潰されそう
確かにあったはずの記憶さえ　自分の中に溶けていく
力任せに抱きしめたら　砂になって流れて消えた
それはあなたが前に話していた「愛」だった

たった一夜で世界の全てが変わるなんて
あの頃は思っていなかった
昨日と同じ空の色　あなたの歌声は微かな雲よりも儚い
僕はただ眺めることしかできない　でもこの気持ちは必然
きっとまだ悲しみを知らないんだ

夢から目覚めかけた朝　真冬の波にさらわれた
誰より大切な人なのに　時計の針は止まらない
何かが足りない気がして　眠ることも出来ずにいる
そんな痛みもあなたは「愛」と言うのだろうか

たった一夜で世界がかわるなんて
大げさすぎると笑っていたい
昨日と同じ空の青　あなたの想いだけさらっていけたらいいのに
僕はただ泣いてることしかできない
きっと今悲しみを知ったんだ