K
作詞 サトウ
『こんな声はもう聴きたくない
って自分の喉を裂くのです
どこにももう行きたくない
って自分の足を折るのです
誰とももう手を繋げない
ように自分の腕を砕くのです
誰にももう顔を会わせない
ように自分の頭を潰すのです
そうやってできた僕の体が
上げる悲鳴にもなんでもない振りをする
けど殺し忘れた涙腺が少しだけ夢を濡らすのです
左手が捨てた追憶を
右手が未来に拾うのです
左手が許した絵画とか
右手が贖う記念写真
そうやってできたアルバムの中で
上がる非難にもなんでもない振りをする
けど殺し忘れた涙腺が少しだけ今を律するの』
潰した体 許した嘘の一つ一つを手にとって
燃やしたあとに残るのがきっと破き忘れた記念写真
『息づかいの音がうるさい
って自分の息を止めるのです
鼓動と脈拍もうるさい
って少しずつ腐らしていくのです』
こんな声はもう聴きたくない
って自分の声を枯らすのです
|