涙の出る夜は　君が抱きしめてくれる
涙の出ない夜も　君は抱きしめてくれる
些細な事で傷ついたあたしは
どれだけ温かかっただろう
でもあたしは　君が涙する夜
あの人の声を聞きながら涙する夜
君を抱きしめることは出来なかった
その闇を共有すれば抜け出せないと
知っていたから

あの人への想いを　今も温めている君は
君の体温も血も涙も全て
あの人の元へ還ってゆく
あの人の写真にそっと口付けをして
唇かみしめる

あたしが君に出来ること
きっとなにもないけど　でもそれでも
今度君が涙した日は
精一杯の力で抱きしめてあげる

あたしと君が溶け合えば
きっとあの人と繋がる事が出来る―――

あの人への想いを　ずっとしまっていた君は
あたしの体温も血も涙も全て
君の中に染まってゆく
あの人の写真にそっと口付けをして
唇かみしめる
また　唇かみしめる