ふと気づくと寂しく
ふと感じると痛々しい
安心や幸せなんてそう簡単な事ではない

目を閉じれば明るい想像のなか
なにもかもやりたい放題
危険なんてなんのその
あぁ私の近くにはなにがある


優しさが傍にいたらどれだけ幸せ
優しさが傍にいたから私は孤独だ
優しさが傍にいるから気づかなかった
私はいつも1人

安心が隣にいたら
安心が隣にいたから傷を負った
安心が隣にいるから危険を知らなかった
私はいつも怪我をしていた

時々でいいの
孤独な優しさは

時々でいいの
危険な安心は


ふと思う楽しい快楽
ふと信じる愛しい笑顔
痛みや苦しみなんて簡単なこと

目を開けば厳しい現実のなか
なにもかも縛られたこの身
偽りなんてなんのその
あぁ僕の周りはなにがある


常に悲しみと手を繋いでいたら
常に悲しみと手を繋いでいたから辛いことを忘れる
常に悲しみと手を繋いでいるから幸せを感じられる
僕はいつも笑っていた

厳しさが頭を撫でていたら
厳しさが頭を撫でていたから泣かなかった
厳しさが頭を撫でているから甘さを味わえる
僕はいつも守られている

時々でいいよ
手を離すのは

時々でいいよ
頭から手をどけるのは


独り占めする幸せなどいらない
権力交じりの安心などいらない
嘘吐きな悲しみなどいらない
簡単な厳しさなどいらない


あぁ私の近くになにがある
あぁ僕の周りになにがある
いつも傍には…
いつも隣には…