夢、まどろみ。 君、彼方へ
作詞 桐峰
太陽が西の果てに沈む頃
君が私のことを呼んだ
ランプを消して 扉を開けて 君の事を感じるほうへ
明かりはいらない 月や星が照らしてくれているから
夕食のシチューは 殆ど食べ残してきてしまった
森の真ん中 大きな大きな 一本の桑の木
伸びた枝葉の影の中 ちょこんと座る君を見つけて 顔が思わずほころんだ
私はスズランの花を
君が大好きな 春の花
初めは名前も知らなかった
今では全てを知っている
静かな夜には 空を見上げて ワイングラスで乾杯しよう
君は泡沫の幸せを
いつまでも いつまでも
初めは気づきもしなかった
今では全てを知っている
閉じた夜には 風を誘って 大地の歌を奏でよう
花は枯れ 風も止んでしまったならば 口付けを交わして家に帰ろう
ひとつ ふたつのワイングラス
ひとつは喜び ひとつは別れ
真っ赤なワインの香り 森に漂い 空に消える
一瞬の幸せ 私を包み 夢の彼方へ飛んでった
春 過ぎ 風 止み 雲 流れ 星 瞬く
静止した時の中 いつまでも あなたといられたら
波たった夢の水面に 君を想い 水の底へ
幸せの訪れ 私の心に
繊細な心は 君の姿
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