夜中に飛び起きて　冷蔵庫を開ける
冷えた水を飲み干して　一息ついて思い出す出来事

ただひたすら何度も立ち上がって　君を追いかけた日々は
もうどこかに消えたみたいで　でもまだ気持ち悪く残るよ
今気化熱で僕を冷やす　嫌な寝汗みたいに

寝ようにも寝付けず　暇つぶしにギターを抱える
ネックを握った手を見て　着替えることを決めた

目標だった君は　いつの間にか枯れた糸瓜になって
もうどこかに飛んだみたいで　でもまだ気持ち悪く残るよ
今冷たさで僕を包む　ゴワゴワのタオルみたいに

近所迷惑を避けて　マスターレベルを絞る
それでもまだ気になるから　ヘッドフォンを通す

崩れていく君の　惨い姿を見たくなくて
目をつぶって　耳を塞いでたあの頃
今僕と世界を分けるヘッドフォンみたいに

くだらないフレーズを弾いて　うまく締まらないから
チョーキングとスクラッチで　無理に幕を下ろす

今僕が見てるのは　夢なのだろうか
いつの間にか君のように　人前に立つようになっていて
それでもまだ僕は思い出す

君のこと