氷の女王 -diamond dust-
作詞 COIL
1.
もしも 私が仄甘い薔薇なら
貴方を 甘い蜜と 棘の腕(かいな)で 繋ぎ止めたいの
だけど 香りも 綻びもしない 冷たい花に
誰も 見向きもしない 触れようともしない
Ah... 穢(けが)れのない瞳には
密やかに燃える紅玉(ルビー)
この氷柱(つらら)で貫いて
いっそ 粉々にしたい
ダイヤモンドダストは 砕けない
呪わしいほどの きれいごと吐く
百合のように清廉な 貴方を
絶望で 凍らせてあげる
2.
もしも 貴方が仄暗い月なら
私の ヒビ割れた心に 蠢く翳(かげ)を 照らして欲しい
そんな やさしい顔を 誰にでも向けるのなら
夜の檻に 閉じ込めてしまいましょうか
Ah... 闇に濁る瞳には
欲に曇る金剛石(ダイヤモンド)
その炎を貪(むさぼ)って
いっそ 吸い尽くしたい
ダイヤモンドダストは つかめない
狂おしいほどに 掻き乱されて
硝子のように繊細な 貴方を
壊れるまで 抱きしめる
しあわせとか 愛するとか
いつか 喪うものばかり
馴れ合うより 踊りましょう
火花散らす 死の舞踏(ダンス・マカーブル)
ダイヤモンドダストの幻惑
孤独のクレバス 深くに堕ちた
凍てつく 私の心を
融かしたいなら 火をつけて
ダイヤモンドダストの焦燥
そう 冬にこそ咲き誇る華
燃えるように 焦がれてるの
貴方になら 手折られても いいのに
あぁ、さむいわ…
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