アオのエリー
作詞 少年アリス
エリー、
君のために唄を作ろうとして
それは僕のためにしかならないと気付いて
でも、その、生きようとして、
言葉に詰まる
唄になんかできないよ
人生なんて
とても一曲だけじゃ済まないから
何度でも書くんだ
エリー、
僕と一緒になって 君はこうなったのに
それでも腕を伸ばす、日差しの方角へ
錆びつく腕を切り離して
足元に山積みになっていっても
エリー、
気にしないみたいに咲(わら)って 僕には見える
見えるだけかな
僕は出来ることしか
出来ることしか、出来ない
そんな 摂理みたいな
人の勝手なエゴに付き合わされて迷惑してるだろうに
エリー、
歌い終えれば
君の今日の姿を僕は忘れてしまっていくだろう
泣いたことも、ハナをだらしなく垂らしたことも、
親父の前で………、馬鹿らしいことさ
こんなことで、って言われても
僕と君にはとても大きなことだって思う
思う、思う
その錆びた手を 僕と少しだけ繋いでくれたら
触れることを赦してくれるなら どんなに嬉しいだろう
でも、それじゃ
他の人たちも〈ぼくら〉になってしまうんだ
終われない いつまでも 終われないよ
せめて君をあのエーミールみたいに
あの立派なチューリップのように
家(うち)に誇らしげに咲いていた彼女の名前のように 呼ぶよ
エリー、 エリー、 エリー
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