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今夜、君を蝶に見立てて
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作詞 辻由也 |
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蜜の味なら知り尽くしたのに
不思議と今夜も浮かれてしまう
君はとっくに舌を肥やして
いつも空腹を抱えこんでいる
No one knows that loved night
甘かったのはこんな考え You are naïve
君はひとつとこだわらないのは
嘘や真実(ほんとう)を選り好みする
手の届かない場所まで飛んで I wanna close
孤独のなかで君は夜を纏うも
綺麗な黒を隠しきれていない その姿
舞うたび香っている火の粉を
今夜も花から花へと移しているのだろう
君が舞う居場所は夜だけが知っている
君のうぶ毛に触れそうなほど
ふたり寄り添えたのは籠のなか
羽ばたくたびに傷つく狭さは
こんな日常のことを言うのかな
Fade away you no seams
君好みだと誘惑をする You are naïve
街の光にもたれかかって
白熱灯から離れられない
目を伏せるほどの目映さを抱く
それでも君は羽を焦がすの Without a doubt
コバルトブルーに染まる窓辺をみて
昨夜の君はどこか憂いを秘めていたね
ガラス越し 恋しそうに街のネオンを
華奢な指でなぞってサインを遺していく
そこには「さよなら」さえ読み取れない文字
あんなに楽しい夜を過ごしてみても
昨日と今日との間に線を引いている
対岸にいる君は待ってはくれない
もうその影は遠く霞んだずっと先
つぎはぎでできた君への記憶たち
ほころびばかりの想いを繕っていた
それは純情と呼んではみたものの
寒さも痛みも悲しみも凌げない
君と違って
孤独のなかで君は夜を纏うも
綺麗な黒を隠しきれていない その姿
舞うたび香っている火の粉を
今夜も花から花へと移しているのだろう
君が舞う居場所は夜だけが知っている
また今夜、君のことを蝶に見立てているんだ
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