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猫と俺と
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作詞 たきゃ |
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ある晩の帰り道
痩せこけたお前に出会った
寂しそうなその眼に
歩く力奪われたんだ
「何故君は笑ってるの?」
一言言われた気がして
「笑わないとやってられないんだ」
つまらない返事で返したんだ
消えかけの街頭が
二人だけのリズムを作るよ
見透かされたその眼に
強がりを暴かれたんだ
「哀しそうな顔だよ」
お前に何がわかるんだよ
「男は泣いてちゃ駄目なんだ」
心にも無い戯言吐いた
お前はちょっと冷めた眼をして
ふと遠くを眺めて 俺に愛想つかしたように
遠くを見ていた
「寂しい人だね君は」
寂しいってなんだよ
「僕の前ならほら素直になれば」
お前の前で素直になってどうすんだ
「もっと自分らしくいたら?」
ちっぽけなお前に指図されたくないんだ
人通り無くなっていく
二人だけの空間広がる
俺を映すその眼に
本当を見れた気がする
「俺の笑顔駄目だな」
初めて俺から言う言葉
「本物の笑顔じゃないからね」
お前はいつでも直球だな
お前はびくっと丸い眼をして
ふと近くを眺めて 俺の存在無いかのように
近くを見ていた
「本物って何なんだ?」
俺は一体何を
「お前だから聞くんだ答えろよな」
お前が前に素直になれって言ったから
「なぁ答えてくれよ!頼むから」
虚しく夜の空気を裂く
いつの間にかお前は居ない
都合の良い俺に飽きれて
どこかに駆けてったのか?
お前はキラっと涙眼をして
ふと俺を眺めて 俺の泣いてる姿を見てさ
満足そうだった
「本物の笑顔はもうすぐ」
「作らなくてもやってくる」
信じてみるか
猫の姿を借りた俺の強い方の心の言葉
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