|
|
|
煙雨
|
作詞 香村 |
|
貴方の横顔が見えない 霞んでしまって
目を 細めるけれど 冷たい雨が頬を打つ
表情が分からない
その背中を 見つめるのが好きだった
何も言ってくれなくても
貴方はどうせ振り返ってはくれないから
その背中に 貴方は何を背負ったの
きっと重くて 背負いきれないものだったのでしょう
少し分けて
何も知らなくても 少しだけなら持つことも出来るよ
私の手が貴方の手を 覆うたびに
貴方の肩はゆっくりとさがる
私と貴方の 手の温度
安堵の重さ
何も言わないの 貴方
だから何も聞かない
もうその鎧だって 取ってもいいのに
その背中に 貴方は何を背負ったの
きっと重くて 背負いきれないものだったのでしょう
少し分けて
何も知らなくても 少しだけなら持つことも出来るよ
その背中が だんだんに霞んでいく
耳障りな雨音 肩を切る雨風
いつもより見にくい 貴方の背中
まだ残る温もり
安堵の重さ
|
|
|