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作詞 蘇季 |
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吐き出した毒の花は
朱紅(あか)と蒼碧(あお)で地を焦がした
流れ出した旋律は
旋風を起こして
すべてを巻き上げる
存在意義さえ見失って
今日も線路に足を踏み外す
僕がいなくても世界は回るのならば
初めからいなかったことにしよう
口癖の真似は解けない赤い糸で
絡み合う手が消えぬよう君が繋ぎ合わす
もういっそ離してくれ
請えば乞うほど絡まり合って
その笑顔で囚われてしまう
降り出した雨の音は
この身をすり抜けるように赤く染めた
こびりついて消えない
鉄と鉛の匂い
穴だらけの部屋で
アイデンティティなんてなくて
今日も一線を引きながら
君の平穏無事を祈って砂時計を見上げた
畢りが来ると知っていったのに
些細な仕草さえ一瞬も見逃して
くれない惨酷ささえ愛憎の糧
もういっそこのままで
枯れ果てるその日まで
その笑顔に惑わされようか
口遊む君の声 壊れていく部屋の中で
突き放しても反響する耳の奥で
もういっそ君の手で
絡め取られてしまおうか
指先で塗りたくられた毒で
口癖の真似は解けない赤い鎖
絡みあった手が離れぬよう君が縫い合わす
もういっそ離してくれ
請えば乞うほど絡まり合って
その笑顔でまた繋がれてしまう
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