|
|
|
停止と再開
|
作詞 蘇季 |
|
ことばの奥に気付いたら
君は素直じゃないと笑ったのだろうか
未だに引きずってる
切りすぎた毛先の分だけ
君を忘れられると信じてたのに
「うまくいかないなぁ」
呼吸することすら危うくて
傘を差すことも意味を持たない
道を跳ねる水飛沫が
足下を濡らして
徐々にその域を増していく
「ここで呼吸を止めたならば・・・」
真っ黒な墨色が僕を呑み込んだ。
ひとりにしないでと
吐き出したら最後
その奥に潜む感情に気付いてしまうから
のみこんで、のみこんで
痛みすら感じなくなるまで
息を止めたら最後
墨が肺まで染みついた
沈むこともなく浮くこともなく
ふらりふらりと漂えば
今もなお続いている
後悔という名の暗い海
君を忘れることはできずに
通り雨の中
君が横切った
ひとりにしないでと
吐き出したら最後
奥に潜んだ感情に気付いてしまった
のみこまれる、のみこまれる
痛みが反動で甦る
息を止めたら最後
墨が肺まで染みついた
いつからだったろう
僕が君の重荷だと気付いたのは
いつからだったろう
それでも君じゃないと
呼吸ができないと知ったのは。
|
|
|