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鏡
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作詞 蘇季 |
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不安になるからちゃんと私のことを見ていて
風に溶ける前に放たれた科白は
今もなお
僕の胸を貫いて
治りかけた傷をまた
拡げていく
君の声
弦をはじくような繊細な強さで
耳の奥を劈いては
やさしく吹き抜けていく
触れれば壊れそうな関係の上を
いつまで綱渡りし続ければいいのだろう
ぶつかることもすれ違うこともない
逆様の境界線の向こうで
きっと今日も何事もなかった顔して
それぞれの道を行く
それだけなら
夢の中で約束を交わさずに
眠り続ければよかったのに
そんな
嘘を着飾って
また空に手を伸ばす
月を隠す雲を払いながら。
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