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夜を往く影
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作詞 蘇季 |
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月と遊ぶ
午後の 光(ゆめ)
イラ立ちさえも にわか雨
ことばをきいて 音をみる
話をきいて 空を撮る
通り雨 足下に散らばる
永遠なんて 一瞬で
このまま 眠ってしまいたい
なんて 思う
のぞきみる カーテンの向こう
揺れては消える 泡沫の世
駆け抜けるには一瞬の
惑いの中に 留まらねば
君が語ることばすら 正しくとまではいかないが
理解するには あやうくて
星と語る
夜空と雨
今 価値さえも朦朧
こぼれることばはイミテーション
海の底へ 沈む関係
恋い焦がれ 足下よろめく
夜更けに夢見た 宵の月
そのまま 魅入ってしまいたい
なんて 不思議
研ぎ澄ます 耳鳴りの向こう
触れては爆ぜる 泡沫のよう
追い越すならば 一瞬で
迷いの国を 斬り抜けねば
人が告げる噂すら 正しくとまではいかないが
誤解に満ちて放っておけない
夜を歩く
午後の雨
バトンは いまだ 途切れない
ゴールは何度も 過ぎたというのに
溜息吐いて 空を往く
遠ざけて 傷付いたあの頃
近づいても 同じで
このまま 塞いでしまいたい
なんて よぎる
変わらない 現実の最中(さなか)
熟れては朽ちる 泡沫模様
立ち止まるには 一瞬を
守りの姿勢に 入らねば
人の欲することばすら 容易にとまではいかないが
口にできてしまうから
あやうくて 放っておけない。君を。
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