|
|
|
雨
|
作詞 蘇季 |
|
なくした記憶の端っこで
遠い夢(ムカシ) を思い出していた。
僕の無関心は其処から始まっていて
雲は まるで 僕を映す鏡のようだった。
[水音-すいおん-]
静かなざわめきは 君を思い出させた。
反射する音色 冷たく刺す 茨(いばら)
色彩は薄墨 澄み切った 雨を 彷彿させて
君を遠くへ 引き裂いた 夏の初めを繰り返す
[雑音-noise-]
不確かな 線路(みち)を 歩(ゆ)く世界は
煙巻く度、君を傷つけるだけ傷つけて
水を全て吐き出し かわいた後も
嘲るように 居座り続ける
[蝉時雨]
時を止めるように その羽音が 残唱する
居場所は何かと問うように
居場所は何処かと問う前に
消えた 幻影-まぼろし- 何を問う
僕が 空(から)だと 滑稽に歌う風に
歯ぎしりが止まらない。とまらない。
すべてを塞いで
感覚が鈍くなるまで
|
|
|