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窓天
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作詞 礫 |
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どこでまちがえたの
去っていく背中にかける言葉を
今もまだ探している
何時までも隣にいられると思っていた
何時までも変わらないと思っていた
そう思えるものが昔確かに
この手の中にあったのに
今はただ滲んでは消える涙を責めるだけ
大切だといえずに
守りきれずに
たくさんのものを落としたことにも気付けず
無くしたものが何かも思い出せず
血まみれの掌を見つめる僕の目に
きっと昔の僕らが映っていた
今は居なくても
いつか隣に来てくれると思っていた
一人になる時なんて来ないと
あの時僕らは
僕は本当にそう思っていたんだ
いつまでも空いたままの席
泥まみれの靴で踏みにじった
虚しさに崩れ落ちる膝を抱え込んで
顔を覆ってうつむいたけど
涙はでなかった
同じ道を見ていたはずなのにどうして
昔は近くにあった夢も今はあんなに遠く
一人で居ることがこんなに空しいものかと
今になって知る
もう二度とこの手に戻らない時を
今になって思う
曇った窓ガラスを指でなぞった
透けたソレの先には確かに
あのころの僕らが居た
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