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蛙
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作詞 Jackattack |
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光が差し込む
僕は
小さな小さな
でも壮大な空を見ていた
誰かが手を差し伸べるかのように
垂れ下がってきた一本の糸
必死につかんで
空を目指した
もうすぐで暗闇から
抜け出せる
そして、糸は音もなくちぎれる
いつか落ちてしまうことへの恐怖を
いつも感じていた
でもそれは落ちている恐怖にはならなかった
ただ気持ちよく
重力に身を任せればいい
心地いい
底につくまでは
そうやって
一日でいいから
夢を見させてほしいと
祈りながら
井戸の外ばかりを見つめた
なにもかもがとても遠い
今日ぐらい雨に任せて
泣かせてほしい
そんな思いが募っていく
今日ぐらい
あなたの前だけでも
理想の自分でありたい
と
哀しくも
思いは何も届かない
やがて
僕は
昔よりも賢くなった
昔より傷ずつくこともない
もう無駄に空なんて見上げない
少しづつあの青を消してしまう
希望を抱いてしまう前に
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