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追悼
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作詞 Jackattack |
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今夜
祖父の顔を見るのが最後だということが
頭から離れない
上手く入らない千円札を何度も押し込んで
間違えて買った冷たい缶コーヒーを見て
つぶやく
「受験まで待ってくれてもよかったのに」
今日はやけに冷え込む気がして
寒さが止めれるかのごとく手に息を吹いた
人々を集めた今日の主人公があまりにも静かで
やけに時計の音がはっきりと聞こえて
改めて知る
彼を取り残して 時は流れていく
ドラマでもなんでもない
ただ、現実の塊が目の前に横たわって
それを頭で理解しようと、
植えつけられた虚無感からの逃げ道を
少しずつ探そうとしている
外にいる寒さをごまかすように
最近人々は魂を失ったかのように振舞う
みんな明日を迎えるために泣かないようにしている
抑えきれないと感じないようにしている
僕には最善を願って祈るしかない
今日より 少しはましになるように
そして 彼が僕の場所をとっておいてくれるように
次に再会するときは永遠だから
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